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トライアルシフトと最低賃金

イギリスのレストランやカフェでは、採用の前に「トライアルシフト(Trial shift)」として実際に働いてみることがよくあります。無給と言われることもありますが、内容によっては最低賃金を払ってもらう権利があります。

目安 仕事を始めるとき最低賃金(21歳以上) 時給 £12.71相談 Acas 0300 123 1100
POINT
  • スキルを確かめるための短いテストなら、無給でも違法とは限らない
  • お店の実際の営業を手伝ったり、何時間も・何日も続いたりする場合は、最低賃金を払う必要がある可能性が高い
  • 始める前に「有給ですか?何時間ですか?」と確認し、記録を残しておく

無給のトライアルは違法?

GOV.UK の最低賃金のガイダンスでは、採用のために、仕事に必要な力があるかを確かめる目的で、無給で作業をしてもらうこともありうるとしています。ただし、実際には「働いている」と判断されれば、最低賃金を払わなければなりません。どちらに当たるかは、次のような点から判断されます。

無給でも認められやすい最低賃金が必要になりやすい
短い時間で、スキルを見るためのテスト(例:コーヒーを数杯いれてみる、料理を一品作ってみる)1シフト丸ごと、または何日も続く
練習用の環境での作業お客さんに料理や飲み物を出すなど、お店の売り上げに役立つ仕事をしている
スタッフが付いて、様子を見ている人手が足りない時間帯の穴うめとして、ひとりで働いている
—トライアルを次々に行って、人件費を浮かせている

ガイダンスでは、トライアルが長く続くほど、最低賃金を払う必要がある可能性が高くなるとされています。

最低賃金(2026年4月から)

年齢時給
21歳以上(National Living Wage)£12.71
18〜20歳£10.85
18歳未満・見習い(Apprentice)£8.00

※ 最低賃金は毎年4月に変わります。2027年4月からは、21歳以上で £13.21 になる予定です。試用期間中(probation)でも、最低賃金は払われなければなりません。

トライアルの前に確認すること

  1. 条件をはっきり聞く

    「有給ですか?(Is the trial shift paid?)」「何時間ですか?」「どんな仕事をしますか?」と、事前に聞いておきます。できればメッセージやメールで残しておきましょう。

  2. 働ける資格を確認してもらう

    お店は、働き始める前にあなたが働ける資格(Right to work)を確かめる必要があります。eVisa のシェアコードを用意しておきましょう。

  3. 当日の記録を残す

    始めた時間と終わった時間、した仕事の内容、対応してくれた担当者の名前をメモしておきます。

💡 チップは働いた人のもの

イギリスでは、お客さんが払ったチップやサービス料は、お店が差し引かずに、働く人に全額を公平に分ける必要があります(2024年10月から法律で義務化)。分け方のルールを、お店に聞いてみましょう。

払ってもらえないときは

  • まずはお店に、働いた日と時間を書いて、メールなどで支払いをお願いします
  • それでも払われないときや、どうすればよいかわからないときは、Acas(0300 123 1100、無料・通訳あり)に相談できます
  • 最低賃金より安いときは、GOV.UK の窓口から HMRC に申し立てることができます

くわしい相談先は、「困ったときの無料相談先」のページにまとめています。

リンク先は 2026年10月30日 に確認しました。

※ 個別のケースは Acas などに相談してください。

この情報について このサイトの内容は、イギリスで暮らし始める人向けの一般的な情報です(2026年10月時点、公式ページで確認)。制度や金額は変わることがあるので、手続きの前に必ず公式ページを確認してください。ビザ(在留資格)について個別の相談が必要なときは、OISC(移民アドバイザーの監督機関)に登録された専門家や弁護士(Solicitor)に相談してください。